例えば ひとりは淋しいけれど
そう思わなければ大丈夫
案外優しいふりをしながら
自由にやっていけるよ

 

だけど時々ちょっと疲れて苦しくなるから
自分だけのぬ くもりの海に
ボートを漕ぎだしたりする

 

心の火が ちからをなくして
何かに激しく揺らされて
負けてしまいそうで
波の間 耳を凝らして
その名を 探し続ける
生きていける勇気をくれた 誰かの名前を

君のあたたかさを思い出すたびに
また 生まれ変われる

 

踏みしめてた裸足の砂は崩れて
自然によせる波にいつか流れた

うなづきながら 拙いはなしを
ずっとずっときいてくれた

 

 

 

会いたくて愛されたくて
ずっとずっと恋しくて淋しくて
結局受け入れてくれる誰かを探す旅をする

弱くて
甘えた心を片手に隠して
君に似た 誰かを今日も 求めている
きっと 見たら怒るだろうね

 

星が降りそうにきれいだから

海なりがここまで届くから

街の中でも 冬が来る匂いがするから

触れ合った誰かが優しかったから

なにか こうやって変な理由をつけては
君を 思い出してる

 

わたしを 許してください

 

「星の旅」 2002 marion/m.k

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