もう どうしようもなくて
これ以上
なにをしたらいいか
わからなくて

君を抱きしめた

はっと
一瞬 固くなったあと
君が ほどけていく
ゆるやかに

あたしの
あたまの上でくり返す
君の呼吸
遠慮がちだった腕の重さが
いつしか伝わって来る

だから
あたしはばかみたいに
泣けてきちゃう
嬉しくて

君が
あたしに少し
許された事を感じて

 

 

「抱擁」

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