もう どうしようもなくて これ以上 なにをしたらいいか わからなくて
君を抱きしめた
はっと 一瞬 固くなったあと 君が ほどけていく ゆるやかに
あたしの あたまの上でくり返す 君の呼吸 遠慮がちだった腕の重さが いつしか伝わって来る
だから あたしはばかみたいに 泣けてきちゃう 嬉しくて
君が あたしに少し 許された事を感じて
「抱擁」
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