はじめてじゃないよ
はじめてじゃないから
こわいんだ
そして
こわいんだよね
きみもね

だってこころなんかとじてしまえば
そして　あるまじろのように
かたく　まるまってしまったら
もうきずつくこともないもの

いたかったもん
つらかったもん
くやしかった
かっこわるかったし
めんどうくさくて
ほらあのときに　にていない？
またおなじなんだ

そうやっていろとりどりのビーズみたいに
いつかつなげてきちゃったんだもんね
それはながくひいた　ベールみたいで
あるいみ　きれいにみえたりしちゃう

だけどもう　このへんで
らんぼうに　ひきちぎってしまってもいい？
それがきらきらとこわれるのを
いっしょに　みてくれるのは
できたら　にている　きみが　いい

はじめてじゃないよ
だからこわいんだ
わかってるよ
「もういちど　はじめから」って

だけどひとつのばしょから
あるきだすとき
いっぽめは　いつでもはじめのいっぽだもの

できたらそばにいるのは
あたしに　にている　きみがいい
てをつなぐよりみみをすますから
せなかを　おす　ふりをしてね