もう　アエナイ

二度と　アエナイ

こう　からかうとすねるとか

口癖や　好きだった服や

背中や

髪の　生え際とか

ひとつ　なにか

こころにひっかかると

もう

とめどなく溢れて

おさえても

おさえても

どうしようもない

確かに　あたしの安らぎだった場所が

もう　ない

という思いに

切なく　押しつぶされていく

いろ　とりどりの

かつての星くずたち

深ければ　深いほど

でも、

その本当の淵の深さなど

こうして　なくしてみなければ

はかることなんか

できない

きっと