君が わたしの肩を掴んで ゆっくりと揉む 肩にかかる髪を 引っ張らないよう 丁寧に分けながら 君の指が 力を込めてくる
凝ってるね 力 入ってない?
すこし笑って 後ろで 君が囁く
そうでしょう? 分る?
君が原因の肩凝りを 君の手が揉みほぐすこの矛盾に 君はきっともう気づいていて なおさら丁寧に からかうように たまに テーブルの煙草を吸うために 手を 休めながら
わたしは 負けてしまわぬ よう やっぱり さらに固くなる ・・・・・気づかれませんように
「katakori」
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