背伸びをした高さに
背をかがめてくれた
よろけないように
君のシャツにつかまれば
あたしの背中を
君のてのひらが支えた
よろけてもいいよ
あたし
そういう君が見たい

深い深い安堵は
どこまでもそこにある
言葉は時々
何の意味もなくて
だってそんな物なくたって
見えるから

凪の続く水面が時折
まるで壊れた硝子のように輝くの、
壊れなければ輝けないのなら
それもいいや

好きだよ とクチにしなくても
君の腕が
唇と シャツの香りが
あたしに伝えるから

よろけて
笑ってもいいよ
あたし
そういう君が見たい

 

© .kan_u All Right Reserved.