君の笑顔にほだされて
すぐに 壊せるだろうと
たかをくくってた壁は
案外厚くて
開きそうに見えたドアは
力ずくでこじあけようとしても
はじめから開かないのだって
あらためて気が付いた

君とであって知った
君が 笑顔になるたび
切なくなるようになった
だって
心から君は笑っていない
誰の前でも
そうあたしの前でも


それがどうしてかなんて
考えたこともあったけれど
今はそんなこと どうでもいいんだ

君の心の正直な動き
いつか本気で
あたしに投げてくれる時
きっと来るからって
必ず伝わるからって
怒ったり不機嫌になったり

君が 
安易にその笑顔に逃げないでいられるように

静かに待っている
君のこと
ずっとずっと
君がスキダカラ
心からの笑顔で君に会うから

静かに待っている
君のこと
静かだけど
静けさは 空気をも震わせる
君はきっと気が付く
きっと気が付く

 

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