君の
腕の中の午後

カーテンを押して引く
風に はるか
下界のクラクション
ベランダに
育てた薄荷の葉をつまんで
入れた紅茶
君の
髪を撫でるゆび
苦い 尖った匂いがする

染まれ
染まれつかの間の清涼
それが風に消えても

奥歯で咬めば
君のくちびるのあじ、
やきつくこころ、
息をするだけで
そのたびに
つめたく あつく
にがく あおく

やきつくこころ、

kissをくり返すたび
抱き合うたびに
これからどこで
誰を 愛しても

 

© .kan_u All Right Reserved.