醒め際の夢のような
   いつも そんな気持ちになる
   愛してる というよりは

   あまりに切なく 不確実で
   それも
   時折訳もなく
   悲しみの波に ゆさぶられるような

   君の 孤独の上を
   くつを 脱ぎ捨ててあるく
   わたしのあしを
   君の涙が
   少しずつぬらすけれど
   君の幻に 目が眩んだ者には
   美しくみえても
   わたしはそこまでは
   愚かにはなれない

   君と わたしはきっと
   いつまで経っても理解しあえない

   一見 それはとても
   つり合うように寄り添うのだけれど

   君と わたし
   ずっと ずっと

   波と 砂
  

'波と砂'

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