苦い緑
君のかおり
君と会った日
帰り道の風に
からだの何処かに残っている
切なさ
蘇る

こうして呼べば
会ってくれるのは
認めてるからだよね?
少しは 好きで居てくれるからだよね?
そんなくだらない事をくり返し問いつめる
馬鹿な女になりたい
閉じ込めた箱の中
それはもう
溢れだせばきっとどうにもならない
だから

溢れないように
ね するしかないでしょ

ひょうひょうと
風のように生きている
苦い緑
君の
からだの何処かで
あたしのかおりも
息をしているといい
同じように...

 

 

 

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photo: © しるばらいおん