君のシャツの
ピンストライプが清潔で
それを羽織った そのとたん
ONの君に戻るね
ぬかりないよと言わんばかりの
さあいこうか の笑顔を作る

お前は 正直でいいなぁ
ホント大好きだよ と
たまに会う時一度は必ず言うんだけど
あたしだってさ
そんなに 気侭には生きてやしないって
君の 耳もとで好きだよって囁くけど
君以外の全てを
なくしてもいいっていうほど
見失っちゃってはいないから

きりっと 潔い君でいてね
駆け引きだって承知出来る
そういう狡さも 持っていて

時に
怖いくらい深いこころの淵の中に
うつり込む 君の素顔など見せないで
あたしも それを横から決して覗いたりしないから

さぁ 今夜最後のkissをしたら
次の約束は
どちらかが会いたくなったら にしよう

まだ うん、間に合うね と
お互いの次の予定をそれぞれの
腕の時計に
重ね合わせながら

 

 

 

『ピンストライプ』

 

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