おちて行くのが見える

君との時間が 過ぎていくのが

かたちになっていく

 

たとえ乱暴に掴んで

上と下をひっくりかえしても

また 同じように

その 一本の砂は

静かな円錐をつくりはじめ

わたしと君が

泣こうが笑おうが

止めることは出来なくて

 

たとえ愛していようが

別れたくなかろうが

何だろうが

 

 

                             「sand glass」

 

© 2004.kan_u All Right Reserved.