片目をつむって見る
両手の四角の中
君を入れてカットするなら
どんな君が
一番絵になるだろう

よせよ!と言うか
ふざけて かわすばかりの君だから
あたしは
君の
背中を貰う

何かに気を取られて
背を向けて佇む君の
あたしを見ていない
肩と 腕と 首と
その横顔を 手に入れて
そのまま 焼きつける

その 一瞬の隙が
永遠に欲しいから

あたしというものを
意識の外にした君だからこそ
そのあたたかさと 匂い
声や癖を
手に取るように
感じられるから

あたしは
君の
背中を貰う

 

 

 

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