指で書いた公園の砂
ふざけて 君が
自分の名字に
あたしの名を続けて
何だか全然似合わないじゃん
君とあたしの名前

まるで
恋し始めた子どもみたい
何やってんのいいオトナが、って
笑い転げたら
それで 済むんだよね
よかった

kissだって何だって
ふつう何かを求めて
何かを得る為の
何かをはっきりする為の事なら
あたしたちって何なんだろ?

君が あたたかくて
ちょっと意地悪でも
どうしてか君がよくて
君でなくちゃって
そう感じているのは
それだけは 確かなのだけど
さらさら
すぐ形を変えてゆく
砂みたいだよ

君とあたし

 

 

「砂」

 

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