君はいつも 微笑みながら
いろんな事をはなしてくれるんだ

それは 仕事のことだったり
会った事のない君の
大切な友達のことだったり
昨日の美味しかったランチのことや
明日の 気になる天気のこと

うんうん、とそれに
あいづちを打ちながら
あたしはいつも 幸せな気分になる
君は 自分の気持ちに
ある意味とても正直で
勿論気をつかってくれるけど
それが 必要以上に
限度を 越えてない
だからね
安らぐんだ
何より誰より疲れた時
君の声がききたくなる

もしかしたら
君はもっと違う人で
他の誰かには 違うことを
違う顔で話すのかもしれない
でも そんなこと
どうでもいいや
あたしは 君と同じように
おなじことで
笑い転げて 手を叩きながら
君がいる ここにいたい

優しくてすこし臆病で
強がりだから
リラックスしたいなんて言えなくて
でも そう出来る場所を
感じたら大切に守りたいから
長い旅の途中
例えば偶然でも
こうして 同じ木の枝を選んで
舞い降りる
渡る 鳥のように

君のような人と
あたしのような人
言葉に出来ない何かが
似ている と感じ取って
心は交わっていくから

難しいことはもういい
見えなくても
確かなものは ここにあるから
きっと時を経ても
君の顔を 忘れても
君がこんなにあたしと同じだったという
それだけは
消えないでここにあるから

ただとても好きな人だったと
安らかになれたと
きらめく 宝物のように

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photo:(C) hirako