ひとの少ない季節だ と 無意識に気がついていて
ここを選んだのか
ただ 話しをするだけの為の どこか遠くへの脱出
君は
海と 空の分れる その場所をみている

何かを 一緒に楽しんで それを思い出にしたくて
共有したい と
そういうつきあい方なら いくらでも道はあるけど
失いかけた お互いの別 々のものを胸に持っていて

わたしは君を 君は わたしを
もっと 知りたいと思った

何かを共にするのではなく
君自身のことを
もっともっと 知りたいと思った

 

ただ 話しがしたくて
そのためだけに 海にきている

 

ひとりずつの ふたりが
並んで 座っている

こうして

 

 

 

海にきている

 

 

 

 

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