目が赤い
疲れているんだよね
早く帰ろう
君を許す 誰かのあたたかい腕のなか
何 躊躇するの
だってあたしは君をいくら好きでも
全て受け止めてなんて
やれないもん

大丈夫 君の部屋の前
ちゃんと送ってあげるから
そこで帰るよ
気を遣わないで
だって平気
君とあたし
隠さなければ
何もやましくなんてない

何にも染まらない
君の色なんだから
あたし 安心してるんだ
だから
そんな目で見ないでね

きっとこのまま我慢出来ずに
もし触ったら
切れちゃう
ココロが
ほんとは尖ってる
君の剃刀の刃
消えない痕が残ってしまう

触れないから 君はそのまま
可愛いウサギでいて
疲れて泣きはらしたみたいに
赤い目をしていて

触れないから 君はそのまま
黙って弱いフリしていて
アイシテル なんて
大丈夫
絶対 言わないから

 

 

© 2004.kan_u All Right Reserved.
photo:© grateful days