明け方 しゃらしゃらという 幽かな
      小さな 鈴の音に 目が覚めた

      窓際のベッドから起きて
      カーテンを少し開けると
      鈴の音は 
      細かい 雨の凍る音だった

      眠そうな君と 暫く
      その音をきく
      すごいね
      と 君は囁いた


      夜の底に落ちてく 氷のかけらの音
      って 感じだよ
      それも
      数えきれないくらい たくさんの
      目を閉じるとまるで 音楽みたいだ

      君は全身を耳にする

      心地よいきらめく音が
      心の底にも響く
      毛布をかぶった
      君の ぬくもりが伝わってくる

 

                      「夜の鈴」

 

 

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